大腸内視鏡検査の流れ(予約・前日・当日)
大腸内視鏡検査は腸内をスコープで直接観察する検査ですので、下剤により腸の中をきれいにする必要があります。
検査時間は通常20分程度ですが、腸の長さや状態により個人差があり、ポリープを切除したりすると1時間ほどかかることもあります(日帰り大腸ポリープ切除)。
大腸検査の流れは次のとおりです。
1) 検査予約
大腸内視鏡検査をご希望の場合は、事前に外来を受診していただく必要があります。
- 医師による診察の後、予約をお取りいただきます。
- 現在服用中の薬について確認をします(お薬手帳をお持ちの方は持参してください)。
検査前日に食べていただく大腸検査食をお渡しします。
また、前日就寝前にお飲みいただく下剤を処方します。

2) 検査前日
食事は消化が良く、大腸に残りにくい食事を朝、昼、夕と召し上がっていただいても結構ですが、大腸検査食(エネマクリンeコロン)をお渡しした方は検査食を召し上がりください。
ただし、夕食は20:00までに済ませてください。
22:00に下剤センノシド(ピンク色)を3錠服用してください。
お水、お茶、スポーツドリンクは夜間も摂取可能です。
※水分は多く摂取して下さい。

3) 検査当日
検査前
- 常用している薬は、検査予約時の指示通りに服用してください。
- 8:30にご来院ください。できれば家族の運転で来ていただいたほうがよろしいですが、検査後リカバリー室で休んでいただきますので、自分で運転して来られても大丈夫です。
- 医院2階のトイレ付きの個室で腸管洗浄液(マグコロールP)を1時間半~2時間程度かけて数回に分けて飲んでいただきます。服用から約1時間たつと排便が頻回になりますが、2時間ほどすれば落ち着いてきます。
- 排便状態の確認をします。(最終排便の性状を確認し、検査が正しく行える状態かを判断します。5~10回の排便により、便の性状が透明で黄色の水様になれば大丈夫です)。

検査の実施
- 12:30頃に検査着に着替え、検査用の紙パンツを履いていただきます。
- 鎮痙剤(大腸の動きを抑える薬)や鎮静剤を注射し、リラックスした状態で検査を行います。
- 内視鏡検査を行います(所要時間:20分程度)。
検査後
- 検査終了後は専用リカバリー室で2時間程度休んでいただき、その後、医師から検査結果の説明があります。
- 組織生検あるいはポリープを切除した場合は、病理結果の説明を受けるため、2週間以上あけてご来院ください。
検査後の食事・日常生活について
- 注意点を書いたパンフレットをお渡しし、ご説明します。
- 検査だけの方は基本的に食事制限の必要はありません。
- ポリープ切除をされた方は、切除後の傷が治るには数日間~2週間くらいかかります。
- アルコールを飲むと血行がよくなり、出血するリスクが高くなりますので、切除後1週間程度は禁酒してください。ノンアルコールビールなどは問題ありません。