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インフルエンザワクチンについて(その2) 2004/11/17

Q10:インフルエンザワクチンの接種による副反応にはどのようなものがありますか?
 一般的に副反応は軽く、10〜20%でワクチンを接種した場所の発赤、腫れ、痛みなどをおこすことがありますが、2〜3日で消失します。全身性の反応としては、5〜10%で発熱、頭痛、さむけ、体のだるさなどがみられますが、やはり2〜3日で消失します。ワクチンに対するアレルギー反応として湿疹、じんましん、発赤とかゆみなどが数日見られることもまれにあります。

 インフルエンザワクチンは不活化ワクチンですので、ウイルスは化学的に処理され病原性はありませんから、その接種によってインフルエンザになることはありません。ワクチンの接種後に発熱した場合も、インフルエンザ以外の冬季に見られる呼吸器疾患にかかった可能性もあり、必ずしもワクチンの副作用とは限りません。

 その他にギランバレー症候群(GBS)、急性脳症、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、けいれん、肝機能障害、喘息発作、紫斑などの報告がありますが、ワクチン接種との直接的関連については明らかになっていません。参考までに、米国ではこれまでにギランバレー症候群を発症したことがある人においてはインフルエンザワクチンを接種しない様に指導されています。

 極めてまれですが、死亡例の届け出もあります。これまでの我が国での統計では、インフルエンザワクチンによる可能性があると認定された死亡事故は約2500万接種あたり1件です。


Q11:インフルエンザワクチンに水銀(チメロサール)が含まれているというのはほんとうですか?
 日本を含め、世界で生産されているインフルエンザワクチンをはじめとした不活化ワクチンと言われるものには、1930年頃よりチメロサールと呼ばれる輸送・保存時の防腐剤が、容器内の細菌などによる汚染を防ぐ目的で含まれています。チメロサールはエチル水銀を含んでいますが、水俣病などの健康被害が報告されているメチル水銀とは異なり、神経組織を始めとした臓器に取り込まれる割合は低く、その半減期(体内に取り込まれた量が半分に減るのに要する期間)も短くて、1週間未満(メチル水銀は半減期約1ヵ月半)とされています。現在のところ、実際的な健康被害の報告も、ワクチンに含まれているような少量で、神経症状などを生じるといったような因果関係を証明する研究報告もありません。しかし、水銀剤であるということから、世界でも安全性に対する問題点が議論されており、WHOは当面はチメロサールを可能な限り減量し、将来的には代換えとなる保存剤を開発し、これを完全にとり除くことを各国に向けて勧告しています。わが国でも、減量の方向で努力が続けられており、現在市場に流通している製品には痕跡程度の量(0.008mg/ml〜0.1mg/ml)のチメロサールしか含まれていません。


Q12:インフルエンザワクチンで著しい健康被害が発生した場合は、どのように対応されるのですか?
 予防接種法による定期接種の場合、予防接種と健康被害との間に関係があることが否定できないと認定されると、予防接種法による被害救済の対象となります。

 また、予防接種法の定期接種によらない任意接種によって健康被害が生じた場合は、医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構法による被害救済の対象となります。健康被害の内容、程度等に応じて、薬事・食品衛生審議会(副作用被害判定部会)での審議を経た後、医療費、医療手当、障害年金、遺族年金、遺族一時金などが支給されます。詳細な内容は、医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構(TEL:03-3506-9411)にご照会ください。


Q13:インフルエンザの予防接種の費用はいくらですか?
 予防接種については、健康保険が適用されませんので、原則的として全額自己負担となり、当院では1回3500円です。

 ただし、65歳以上の方及び60歳以上65歳未満の方で心臓やじん臓、呼吸器等に重い病気のある方などは、予防接種法による定期の予防接種の対象となり、北島町に在住の方が当院で接種される場合は1500円です。


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